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BOX! [Book]

ボックス!

ボックス!

  • 作者: 百田尚樹
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2008/06/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
一瞬の風になれ」にインスパイアされたのだろう。天才肌の鏑矢と努力家の木樽の幼なじみ二人が主人公で、天才肌に誘われて努力家が天才肌の後を追いかけるというプロットは共通している。ただし、舞台は陸上競技ではなくボクシング。読み始めたら止まらない。おやじも1日で読んでしまったよ。読後感もさわやかだ。

以下、心に引っかかった言葉をいくつか。
スポーツの世界では、素直なことが伸びる条件です。監督やコーチの言われたとおりに同じことを馬鹿みたいに繰り返す。そんな奴が最終的に伸びます。どんな世界でもそうですが、才能だけで勝ち上がっていけるのは、初めのうちだけです。本当に天下を取るのは、牛や馬みたいに黙々とやり続けることの出来る奴です。
そうだよなー。よくぞ言ってくれたよ。
人は苦労して一所懸命に努力して手に入れたものは、決して簡単には手放さない。でも、あの子はボクシングの強さを簡単に手に入れすぎたのよ。たいした苦労も、努力もせんと、ね。だからあっさりと捨てられたのよ。
才能というのは両刃の剣やね。
才能のある子は努力の喜びを知らない子が多いのよ。出来ないことが出来るようになる喜びを知らない―ある意味ではそれは不幸なことやと思う。
これもそうかも知れないなと思う。
本当の才能というのは、実は努力する才能なのよ。努力といっても、苦しんで、苦しんでしんどい思いを克服してやるのは違うの。さぼりたい気持ちを抑えつけないと努力できない人は才能がないのよ。本当の天才って、努力を努力と思わないのよ。
やり続けたものが最終的には勝つと思っているが、うーむ、こちらはどうだろう。確かにこんな奴がいれば勝てないなあという気はするけどね。大学のとき先輩が「練習はしんどいからおもろいんや」と言ってたのを思い出したよ。おやじは、その時は、この人はMだろうかと思ったんだけどね。

# まったく関係ないが、知人にもらってメロゴールドなるものを初めて食べた。うまいねー、また食べたい。


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