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平成20年度 全国体力・運動能力,運動習慣等調査結果について [school]

今朝の朝日新聞朝刊に本年度の全国体力・運動能力,運動習慣等調査結果に関する記事が載った。記事によれば、「全国の小学5年と中学2年を対象に08年度に初めて一斉に実施した」とある。調査内容は、新体力テストで、たく丸の学校では昨年も実施しているので、全国一斉が初めてということだろうか。

文部科学省のHPにも、概要が本日リリースされた。新体力テストでは、8種目それぞれ10点満点で評価し、総合得点によって、A~Eの5段階で評価する。文科省の資料を見ると、中2男子のA評価は、全国集計で6.3%、最も多い千葉県が14.9%、最も少ない奈良県が1.6%、東京は2.5%となっている。たく丸の学校の中2男子は80名くらいなので、同規模の学校を想定すると、千葉なら12名、奈良なら1人、東京なら2人、A評価の生徒がいることになる。資料ではこれが一番びっくりしたな。まあ、1点刻みの80点満点でなだらかに分布しているものを、5段階にぶった切ったのでこうした極端な見え方になっているのだろうが、有意な差はあると思える結果だね。

偶然にも、たく丸の新体力テストの結果が昨日戻ってきた。たく丸の学校の中2男子では、A評価は4名だった。昨年度は1名だったが、今年は2年目でこのテストに慣れたことが大きいだろう。たく丸は、昨年度は腕を骨折していて、ギブスをつけてのトライとなり、Aが取れずに悔しい思いをしたので、今年度は雪辱を果たしたという形だ。

朝日は関連記事で、学力テストと体力テストの相関関係にも言及している。勉強も運動も教育の一部なので、教育に力を入れれば両方伸びるということかもね。
実際にこのような相関があるのか、グラフを作ってみた。使ったのは、新体力テストの小学5年生男女の合計点の平均と、平成20年度全国学力・学習状況調査の小学校の都道府県別正答率の平均だ。グラフでは、右に行くほど体力があり、上に行くほど学力があることを示す。オレンジ色の線が体力総得点の全国平均で、黄色い線が学力の平均である。

学力体力小学校.gif

グラフで、平均値を示す2本の直線をX軸、Y軸とみなした時、”体力がある地域は勉強も出来る”という関係があれば、第Ⅰ象限、第Ⅲ象限に点が集まるはずである。確かにそのような傾向はあるように見えるね(ちょっと薄めだけど)。
グラフを見れば、秋田・福井の2県が突出していることが分かる。学力テストの時も話題になったこの2県、確かに注目に値する結果だね。東京都はピンクでプロットした。勉強はできるが、体力はイマイチといったポジションだ。中学受験の盛んな地域なので、それが影響しているのかな。

中学校でも同じグラフを作成してみた。秋田・福井は中学校でも強いね。

学力体力中学校.gif


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