事業仕分け

快刀乱麻を断つごとく、税金の無駄遣いをぶった切ってきた事業仕分けだが、科学技術・学術分野の予算縮減に至って、次のように反論が相次いでいる。

• 総合科学技術会議（議長・鳩山由紀夫首相）の８議員が予算確保を求め連名で緊急提言（19日）
• 日本学術会議や各学会がこれに続く（20日）
• 東大、京大など９大学の学長が声明（24日）
• 江崎玲於奈氏などノーベル賞受賞者が緊急声明（25日）

これらの意見は、『資源のない日本にとって、「科学技術創造立国」と「知的存在感ある国」こそが目指すべき目標であり、そのための予算を削ることは、未来に対して取り返しのつかない事態を招きかねない』とするものだ。おやじも同感である。これを、『資産を持たないおやじにとって、子どもたちに十分な教育を与えることが目指すべき目標であり、そのための教育費を削ることは、子どもたちの未来に対して取り返しのつかない事態を招きかねない』、と読み替えると、例が卑近過ぎるかな。

スポーツの世界も厳しい。12日に、「国体に助成の必要はない」「総合型スポーツクラブ育成推進事業はいらない」など、スポーツ予算の約５９億円が大幅な削減を求められると、25日には、JOC選手強化事業などへの補助金が「縮減」になった。

日本という国が、魅力を失っていくような気がするぞ。仕分けの指標とか基準とかいったものに、大事なものが欠けている気がするなあ。