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ライ麦畑でつかまえて [Book]

ロイターでこんなニュースが流れていた。
サリンジャー氏、「ライ麦畑でつかまえて」続編をめぐり提訴(ロイター)

[ニューヨーク 1日 ロイター] 米小説家J・D・サリンジャー氏が1日、代表作「ライ麦畑でつかまえて」の続編出版を予定している著者と出版社を相手取り、著作権侵害で提訴した。
「ライ麦畑でつかまえて」は、高校の時に読んだが、その時はピンと来なかった。「なんだ、こいつは?」と思ったのを憶えている。この頃読んだ中で「こいつはカッコいい」と感じたのは「アデン・アラビア」(ポール・ニザン)ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまいという言葉。やられたと思ったのは、梶井基次郎の檸檬だったな。それに比べると主人公の年齢が幼いということもあるかもしれないが、ライ麦畑の主人公のホールデン・コールフィールドはなあ。

キャッチャー・イン・ザ・ライ しかし今思えば、ホールデンの印象は、尾崎豊やジェームズ・ディーンと共通するものがある。彼らほどかっこよくはないのだが、彼らが好きならホールデンにも共感できるんじゃないかな。おやじには共感できなかったが、それでも読んだことを憶えているのはそれなりにインパクトがあったからだろうし、若者の必読図書ではあるだろうと思ってなみぞうが高校に上がるときに、村上春樹訳の方を買って渡しておいた。読んだかな?

そういえば、たく丸が学校の授業で村上春樹を読むことになったと言ってた。おやじが高校の時にこんな授業があった。まず、太宰や中也を家で読んで来いという宿題が出て、その後学校で彼らの生き様の話を聞き、「こいつら人間としてどうよ?」ってなテーマで議論するのだ。これは面白かったな。同じような授業だろうか。村上春樹の文体が面白いと感じるなら、村上版ライ麦畑も問題ないだろう(おやじは読んでないけど)。そろそろたく丸に勧めてもいいかもしれない。


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