SSブログ

試験 [etc.]

年末、部下から相次いで情報処理技術者試験に合格しましたと報告があった。おやじのチームに配属され、仕事にある程度慣れたところで、知識の整理のために受けてもらおうと思い、昨年2名に受けてもらった。これが初の試みだ。おやじ自身、それまでにこのテストは受けておらず、人に勧めておきながらアドバイスもできないのはいかがなものかと、おやじもチームには内緒でこっそり受けておいた。おやじも通ることは通ったが、後悔の残るトライであった。

情報処理技術者試験は、大学で第一種を受けて以来、実に二十数年ぶりの受験だ。今はもう第一種なんてカテゴリはない。前回受けた時には、ずいぶんおっさんの多い試験だなあと思ったが、今やおやじが会場で一番のおっさんである。

今回受けた試験に関しては過去問を見る限り、実務でこの分野を扱っていれば、午前Ⅰの問題以外では特に準備は必要ないと感じた。夏、家族に試験を受けると宣言しながら、休みの日には自転車やサッカー見物に出かけて一向に勉強する気配のないおやじに、なみぞうは「試験大丈夫なの?」と心配顔だった。

もっとも、全く勉強しなかったわけではなく、不安のある午前Ⅰについては問題集を買って、通勤時に解いていた。普段は通勤時に文庫本を読んでいて、面白いものをたく丸に渡している。この期間はそれが途絶えたため、たく丸は「なんか面白い本ないの?」と不満そうだったが、「試験が終わるまで待って」と答えていた。

試験は10月18日。この日は夕方から三鷹で関東チャレンジリーグの試合があり、試験が終わってそれを見に行くことを楽しみにしていた。試験は間違っても落ちることはないと自信満々だったのだが、でかい落とし穴があったんだな。午後Ⅰの時間配分である。午後Ⅰは、4問の中から2問を選択して答える記述式の問題になっている。試験時間は90分。問題を全部読み、答えのあたりを付けてから、答案に取り掛かるようでは、時間が全く足りないのだ。

それに気付かず、悠長に回答していたおやじは、1問を終えた時点で残り時間が15分しかないことにやっと気づいた。合格のためには6割の得点が必要だ。回答を済ませた1問が満点でもあと10点、減点を考えればあと20点欲しい。15分で20点取れるのはどれだと選び始めたが、完全にパニック状態で、問題文が頭に入ってこない。問題を選ぶまでにいたずらに5分を費やし、10分で回答を書きなぐって提出した。

午後Ⅱは、2問中1問選択で試験時間は2時間もあり、時間があまる。あまった時間で午後Ⅰの問題をやらせてくれと思ってみても後の祭りである。終了前に答案を提出し、トボトボと会場を後にした。試合会場に向かう間も、あそこはこう答えるべきだったとか、ここはこうすべきだったとか、後悔の念ばかりが沸き上がってくるのだ。試合を観て少し元気になり、帰宅後になみぞうや女房から「次に頑張ればいいんじゃない」と慰められてようやく、それもそうだと安堵した。

結果は12月21日からウエブで公開されていたのだが、見る気がわかず、放ったらかしにしていた。年が開けた4日、春の試験に向けてバリバリ解答する訓練をせねばと、覚悟を決め結果を確認してみた。

SC.png

結果を見てビックリ仰天。午後Ⅰがぎりぎりながら合格基準に達していた。午後Ⅰの採点者はグッジョブである。合格者率が18.5%と高いのはこの採点基準のおかげだろうか。やあ、よかった、よかった。とはいえ、喜んでばかりもいられない。戦術を誤った午後Ⅰはともかく、時間の余った午後Ⅱの得点が低い。実務経験者であれば9割は取らんといかんよなあ。何をミスったのか分からないが、詰めが甘いんだな。

それに、せっかく勉強しようという気になったので、その気持を無駄にしたくもない。しばらくは午前Ⅰのテストが免除になるので、ネットワークの試験を受けようかと思ったが、残念ながら春は試験がない。実は、管理寄りの仕事が増えたおやじにとって、仕事上はこれらの試験に合格する意味は何もない。仕事にも役立つという意味では、CISAやCISMといった試験になるだろうが、監査・管理系の勉強はつまらないんだよな。どうしたものか。


共通テーマ:資格・学び
卒業記念制作3D ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。