SSブログ

3D [etc.]

年末になみぞうと映画アバターを見てきた。最新の3D映像というものを体験してみたかったのだ。3Dと言えば、モノが飛び出してくるという印象しかなかったのだが、この映画は違う。奥行きがあるんだな。映像の中に自分もいるというのは言い過ぎになるが、それに近い感覚だ。面白い。

なぜ3Dに興味を持ったかというと、次の記事だ。
3D体験レポート 試合映像試写会

逆サイドからクロスボールが上がってくる。どんどん迫ってくる。見ている私は座りながらも、思わず胸トラップの体勢をとってしまいそうだった。決して大げさな表現ではない。ボールは回転方向まではっきり見え、力強いクロスボールが伸びながら胸元に届く感覚まで伝わってくる。一緒に見ていた同僚がこんなことを言ったのがうなずけた。「ボールが丸いんだって、よくわかるね!」

2009年にエジプトで開かれた20歳以下(U-20 )ワールドカップ(W杯)。その大会でソニーが撮った3Dの試合映像試写会では、選手たちと一緒にピッチに立っている気分になった。これがW杯だったらどうか。世界最高峰プレーヤーたちのパスを、本当に受けているかのような「仮想体験」が味わえるのは間違いない。

試写会では、敵チームが細かいパスをどんどん回し、自陣ペナルティーエリア付近まで攻め込んでくる場面を、ゴール裏から撮ったひとこまがあった。その臨場感も、奥行きを存分に感じることができる3Dならではだった。複数の相手がゴールに迫りくる恐怖。いつシュートが放たれるかわからない緊張。まさに最後尾を守るGKの感覚そのものだった。

3D映像の味わいはプレー中のリアルさだけではない。こんなシーンもあった。ゴールが決まり、沸き立つスタンドが遠くにぼけてみえる。手前には失点を喫したGKが腰に手を当て、ただ前方を見つめている。遠近感が出やすい3Dでは、手前のGKがくっきり映し出されている分、背後のスタンドの対照感と相まって、失点の悔しさに耐えるGKの孤独感が実によくにじみ出ているのだ。
どう?見たくね?クリスチャーノ・ロナウドのムカイをGKの視点で3Dで見られるとしたら?

記事は、12月3日のケープタウンでの試写会のレポートである。朝日新聞の企画広告で、アサヒコムから引用した。残念ながらアサヒコムではもうこのレポートを読むことができない。

プレスリリースによれば、SONYはワールドカップ南アフリカ大会を3D映像化する契約をFIFAと結び、世界7カ国で開かれるパブリックビューイベントでそのハイライト映像を公開するそうだ。7カ国の中には日本は含まれていないが、SONYのショールームや家電量販店でも視聴できるそうなので、ぜひ見たいと思っている。

さらに、3Dオフィシャルハイライト映像をブルーレイで販売する計画もあるらしい。ただし、3Dに対応したプレーヤー・テレビが必要になる。ブルーレイ3Dの仕様が決まったのが12月17日(プレスリリース)で、対応機器の販売も今年からだ。一般家庭に普及するとしても、それはちょっと先だな。出てすぐに飛びつける値段でもないだろうし。


共通テーマ:映画
試験選手権 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。